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あなたは大切な人とどう関わり、どんな時間を過ごしますか?

執筆者の写真: Kie Kie

この3月に、大切な友人のアメリカ人家族2組が帰国することになりました。しばらく会えなくなることが淋しいと思う一方で、自分の中に後悔する気持ちがあることに気がつきました。


そのうち1家族はとても近くに住んでいたのに、何だかいつでも会えるような気がして、振り返って数えてみると、片手で数えるくらいしか家族ぐるみでご飯を食べる機会を持てていなかったことに気づいたからです。「1年間とても近くに住んでいたのだから、もしかしたら365回会うことだってできたのに、なんてもったいないことをしたんだろう・・」と、後悔したのです。


どうして、後悔したのでしょう。

それは、彼女たちが、私にとって「大切な人」だから。


私は、大切な人との間で「お互いの想い、考え、人生を共有し、励まし合うような関係」を築きたいと思っています。そのためには、毎日は難しくても人生の要所要所で会い、それまでの間にそれぞれが経験したこと、感じたこと、学んだことを共有し、励まし合う時間を持つことが大切だと思います。言い換えると、1.相手と話す時間をつくる、2.相手の目を見つめるのと同じように、正面から相手の方へ自分の心のベクトルを向けて相手の話を聞き、自分のことも話す、3.こういう風に相手と関わることを決め、心掛けることなんだと思います。


でも、私たちの脳は、今の状況・環境がずっと続くと思いがちです。相手と「いつでも会える、いつでも話せる」と思ってしまいがちなのです。だから、会うと決めてすぐに時間をつくらないとあっという間に1年が経っていたり、会ってもなんとなく一緒にテレビを見ていただけで、相手がどんな経験をしてどんなことを思っているかを知らなかったりということは、往々にしてあるのではないでしょうか。


だから、「私たちが大切な人との間で築きたいと思っている関係」を考え、「自分がその人とどのように関わっているか、時間を使っているか」を定期的に見直すことが大切だと思います。


大切な人と毎日、毎時間、ずっと一緒に居られるわけじゃないから。一緒にいない時間は、それぞれが色んな人に会い、話し、考え、気づき、色んなことを思っているはず。その日々の気づきや想い、考え、そして人生を共有するタイミングを、家族のようなすぐ近くにいる人との間であっても逃していることがあると思うのです。一緒に住んでいるからこそ、いつでも話せると思ってしまうから。

自分が大切だと思う人には、自分から積極的に会って、話そうとすること。これを「意識」して、「行動」すること。そして、実際に話せる時間は限られているから、「限られた時間の中で、一緒に過ごす時間の密度をどれだけ高められるか」だと思います。


皆さんも、自分の大切な人を思い浮かべてみてください。

その人と、どんな関係を築きたいですか?

築きたい関係と、今のその人との関わり方、時間の使い方は一致していますか?

もしそこにズレがあるようだったら、どんなところをどんな風に変えますか?(連絡する頻度を増やす?電話ではなく手紙にする?一緒にテレビをみるのではなく、美味しいお酒を片手にお互いの今・今後を話し合う時間にする?)


ずっと「今」が続くような気がするけれど、私たち自身も私たちの周りの人も日々変化しています。子供たちは大きくなっていきます。いつか会えなくなる人がいます。私自身もこのことを忘れず、定期的に立ち止まって大切な人との関わり方を考えたいと思っています。




 
 
 

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稲葉貴絵(いなばきえ) プロコーチ

CPCC® / Certified Professional Co-Active® Coach

「個人も組織も 力強く軽やかに一歩前へ」をモットーに、クライアントさんが心から望む人生、事業がご機嫌で持続可能に実現していく過程をサポートしている。国際コーチング連盟認定プログラムCTIジャパンにてCo-Active®コーチング 200時間トレーニング修了。#Attuned を用いた組織のマネージャー向けコーチングや、#カツコチ にて就活生向けのボランティアでコーチングも行っている。元・企業法務職13年半。

1985年長野生まれ・湘南在住。6歳10歳の母。好きな食べ物はパイナップルとチーズ。家族でセッションすることを夢見て、ギターを練習中。

​Email: seathesun.kie@gmail.com

© SeatheSun2019 

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